SHORT
□Red
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白石「丸、丸、丸…丸!満点や!」
雪「やったー!!」
白石「よう頑張ったな、雪。」
その瞬間、私の唇に、何かが触れた。
目の前には、相変わらず、綺麗に整った白石くんの顔。
あ、あれ…?
もしかして私――…
そう思ったとたん、私は、自分でもわかるくらい顔が真っ赤になった。
ヤバイ、思考停止しそう…
白石「ククッ…アハハ!何やねんオマエ!可愛すぎやろ!
顔真っ赤やで?しかも、硬直しすぎやろ!」
白石くんは大爆笑。
雪「だ、だって今っ!!////」
白石「ご褒美。」
雪「…え?///」
白石「さっき約束したやろ?ご褒美。」
白石くんはまるで悪戯っ子のように微笑む。
雪「だ、だからって今のは…////」
白石「好きやで、雪。」
白石くんは優しく微笑みながら、そう言った。
雪「……っ/////」
ヤバイ、あの笑顔は反則だ。
私の思考を停止させてしまう。
白石「…雪は?」
雪「わ、私も、白石くんが好きですっ!///」
白石「ぷっ…なんで敬語やねんっ!つか焦りすぎや!」
また白石くんは大爆笑。
白石「ま、俺は雪のそういうところも、可愛くて好きやけどな。」
白石くんが私の耳元でそう囁けば、私の思考は完全にショート。
赤点とって良かったなんて思ってしまった私は、やはり重症なのだろうか。
“Red 〜赤い点数と、私の顔〜”
(好きです、白石くん――…。)
END
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