SHORT
□Red
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白石「……これが酸化と還元の仕組みや。」
雪「へー、なるほど!白石くん、先生よりわかりやすいよ!」
白石くんの教え方は丁寧で、すっごくわかりやすい。
至近距離でドキドキしながらも、教えてくれたことがスムーズに頭に入ってくる。
やっぱり凄いな、白石くんは。
白石「そうか?そういわれると、やりがいあるわ。」
白石くんは、ニコッと微笑む。
ヤバイ…かっこいい。
こんな至近距離で、あんな笑顔されたら、心臓もたないよ。
白石「笹原さん、今日はこの、先生から預かったプリントやって終いや。」
雪「え?今日は?ってことは、明日も?」
白石「笹原さんさえ、良ければやけどな。」
雪「お、お願いします!」
白石「おう!任しとき!」
ってことは、明日からも、白石くんと2人で過ごせる…
どうしよう、嬉しすぎる!
せっかく白石くんが教えてくれるんだから、頑張って勉強しよう。
数日後
白石「笹原さんって、てっきり凄い頭いいんやと思ってた。」
雪「え?なんでそんな唐突に…」
白石「いや、だっていつもテスト、学年でも5本の指に入っとるやん。」
雪「まぁ…頑張ってるもん、勉強。」
いつも学年1位か2位の白石くんには敵わないけど。
白石くんに追いつけるように頑張ってるなんて言えないけど。
白石「でも、ほんまに化学は酷いなー。」
雪「これでも白石くんに教えてもらったから、ずいぶんマシになったんだから!」
白石「そやな。こないだの小テスト、平均点越えたもんな。だいぶ進歩したな。」
雪「うん♪白石くんのおかげだね!本当にありがと!」
白石「…っま、まぁ次も頑張ろうな。」
雪「うん♪」
白石「そや!このプリント、満点やったらご褒美やろうか?」
雪「え?プリントなのに?」
白石「これ、実は全部応用問題なんや。解けたら、結構凄いで?」
雪「えι応用問題かー…。まぁ、頑張ってみる!」
よし!頑張ろう!
って、ご褒美ってなんだろうなー?