SHORT

□Red
2ページ/5ページ




白石「……これが酸化と還元の仕組みや。」


雪「へー、なるほど!白石くん、先生よりわかりやすいよ!」



白石くんの教え方は丁寧で、すっごくわかりやすい。

至近距離でドキドキしながらも、教えてくれたことがスムーズに頭に入ってくる。

やっぱり凄いな、白石くんは。



白石「そうか?そういわれると、やりがいあるわ。」



白石くんは、ニコッと微笑む。

ヤバイ…かっこいい。


こんな至近距離で、あんな笑顔されたら、心臓もたないよ。



白石「笹原さん、今日はこの、先生から預かったプリントやって終いや。」


雪「え?今日は?ってことは、明日も?」


白石「笹原さんさえ、良ければやけどな。」


雪「お、お願いします!」


白石「おう!任しとき!」




ってことは、明日からも、白石くんと2人で過ごせる…


どうしよう、嬉しすぎる!


せっかく白石くんが教えてくれるんだから、頑張って勉強しよう。












数日後



白石「笹原さんって、てっきり凄い頭いいんやと思ってた。」


雪「え?なんでそんな唐突に…」


白石「いや、だっていつもテスト、学年でも5本の指に入っとるやん。」


雪「まぁ…頑張ってるもん、勉強。」



いつも学年1位か2位の白石くんには敵わないけど。

白石くんに追いつけるように頑張ってるなんて言えないけど。



白石「でも、ほんまに化学は酷いなー。」


雪「これでも白石くんに教えてもらったから、ずいぶんマシになったんだから!」


白石「そやな。こないだの小テスト、平均点越えたもんな。だいぶ進歩したな。」


雪「うん♪白石くんのおかげだね!本当にありがと!」


白石「…っま、まぁ次も頑張ろうな。」


雪「うん♪」


白石「そや!このプリント、満点やったらご褒美やろうか?」


雪「え?プリントなのに?」


白石「これ、実は全部応用問題なんや。解けたら、結構凄いで?」


雪「えι応用問題かー…。まぁ、頑張ってみる!」



よし!頑張ろう!

って、ご褒美ってなんだろうなー?








 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ