Sweets!!

□白雪姫と青りんご
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放課後。


あの一件から私はずっとボーっとしていた。




ずっと、ブン太先輩のことを考えていた。



なんで、こんなに先輩のことを考えているんだろう。




そんなことを思いながら、部活に向うため、校舎の階段を降りていた。






すると、階段の踊り場に、ブン太先輩と雅治先輩が見えた。




優梨「あ!ブン太先輩っ!雅治せんぱ―――…っ?!」






私が先輩達を呼ぼうとすると、背中にものすごい衝撃が走った。


そして、私の身体は、宙を舞うような感覚に陥った。




優梨(落ちる…っ!)


そう思って、目を瞑った。





ドサッ!


凄い音と共に、階段を転がり落ちた。


でも、思いの外、痛くなくて。




私の身体は、青りんごの香りに包まれていた。




仁王「大丈夫か優梨、ブンちゃん!」


ブン太「痛ってー!優梨、ケガねぇか?」


優梨「ブン太、先輩?」


ブン太「間に合ってよかったぜ。」



先輩が、私を庇ってくれたんだ。




仁王「にしても、さっきの奴、どっかで…」


ブン太「仁王、俺追っかけるから、優梨を頼む。」


仁王「任せんしゃい。」



そういうとブン太先輩は、階段を駆け上って行った。




優梨「雅治先輩、今一体…」


仁王「優梨、おまんは今、誰かに突き落とされたんじゃよ。」


優梨「あ…。」


仁王「ブンちゃんが咄嗟に助けに向ったから、そんなに大事にならんで済んだじゃが…。」


優梨「あ、ありがとうございます。」


仁王「お礼ならブンちゃんに言いんしゃい。」


優梨「…わ、私も追いかけます!」


仁王「優梨っ!待ちんしゃい!」




私は雅治先輩の制止にも応じず、階段を駆け上がった。






優梨(先輩…

ブン太先輩――…っ!)











To be continued…
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