ハツコイ。

□Act.6 危機 ―CRISIS―
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穂香(チラッと外が見えたけど、きっとここは第二体育倉庫…)

つまり、殆ど使われない倉庫だ。

…助けは期待出来ないって事ね。

正直絶望感と恐怖でいっぱいだけど、そうも言ってられない。

なんとかしてここから逃げなきゃ…!


「呆然としてるトコ悪いけどさ、そろそろ始めさせてもらうよ?」


リーダー格かと思われる男の人が話しかけて来た。

その横にはさっき私を抑え込んできた男の人達。


「好きにしていいんだよな?」

「あぁ。何かしたい事でもあるのか?」

「一回やってみたかったんだよ…洋服破って無理矢理犯すの。」


その男の人はポケットからカッターを取り出した。


「お、いいね!だったら俺はジワジワ服を破って行きたいね!ハサミ持ってるぜ!」

「なんだよお前変態かよ〜やる気満々じゃねぇか!」


ケラケラと笑う男の人達。

一体なにがそんなに可笑しいのか。


「だってコイツ見た目も身体も悪くないし、どうせやるなら楽しみたいじゃん?」

「確かにな!じゃあジワジワやってくか!」


また、ケラケラと笑う。

腹が立つ。

一体私はなんなんだ…

一体私が何をして、こんな仕打ちにあっているのだろうか…

少しずつ、逃げる気力も失い始めていた。

そんなことを考えていると、一人が私に近づいてきた。

そして、手に持ったハサミを首元のネクタイに当てがった。


「じゃあ、始めようか。穂香チャン?」

穂香「や、やめて…!」


私が叫ぶとほぼ同時に。

じょき、という音と共にネクタイが足元に落ちた。


穂香「っ!」

「あれ、いい反応してくれるじゃん!」

「次、ブラウスのボタンいこうぜ!」

穂香「いや!やめて!」

「おいおいあんまり暴れないでくれない?間違えてカッター刺しちゃうかもよ?」

穂香「っ…」

「いい子だねぇ?」


そういうと次はブラウスのボタンにカッターの刃を押し当てる。

そしてぽろん、と第二ボタンが外れた。


「お、セクシーだね?」


思わず羞恥心から顔を歪める。


「お、良い顔するじゃん?」

「そそられるねぇ」


次第に第三、第四ボタンと外されていく。

そして全てのボタンを外されてしまった。


「スカートも切っちゃおうぜ?」


そういうとスカートにスリットを入れられるようにカッターで裂かれていった。

もう、ダメかもしれない。

本気でそう思った。





 
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