Sweets!!
□白雪姫と青りんご
1ページ/3ページ
優梨(ブン太先輩……。)
ブン太先輩は、どこまで知っているんだろう。
何をわかっているんだろう。
あれから数日、ずっとそんなことを考えていた。
その間にも、嫌がらせはエスカレートして、今日は下駄箱がゴミ箱状態になっていた。
糖分補給に、と口に放り込んだ青りんご味のあめちゃんも、あまり味を感じられなかった。
優梨(あ、そういえば最近、ブン太先輩、ガム噛んでるところみないな。)
なんでだろ。
先輩も、何か悩んでるのかな?
優梨「赤也!」
赤也「んー?どうした?」
優梨「ブン太先輩って、授業サボったりするー?」
赤也「あーうん。時々、屋上か部室でサボってんぜ?」
優梨「ふーん、そっかありがと!
それじゃ、私次の数学サボるからよろしくー!」
赤也「え、ちょ!優梨!」
無性に、ブン太先輩に会いたくて。
なんでかとか、よくわからないけど。
居ても立ってもいられなくて、私は教室を飛び出した。