SHORT

□ヘタレに恋して
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変態と、ヘタレを幼馴染に持った私は、ある意の苦労人かもしれない。





『ヘタレに恋して』




私には幼馴染が2人おる。


その2人は、忍足謙也と忍足侑士。

2人は従兄弟らしい。



小さい頃から仲が良かったけど、謙也と侑士はよく喧嘩して。

いっつも仲裁役をやらされる私は本当に苦労人だと思う。


それに、最近侑士は変態くさいし。

謙也は小さいころからヘタレだしね。






侑士は、中学から東京へ行っちゃったけど、謙也は同じ中学。

しかも3年間同じクラスで。


腐れ縁とはこういうことを言うのかも。




でもなんだかんだ言って、私は謙也のことが好き。


幼馴染だから、謙也はそういう感情、私には抱いてないと思うけど…







謙也「雪ー!」


雪「何やねんそないに走って。」


謙也「侑士、開催地枠で、全国出れることになったらしいで!」


雪「ホンマか?!」


白石「ホンマや。さっき、オサムちゃんがトーナメント表貰ったら、氷帝の名前、あったらしいからな。」


雪「あ、白石くん。」



謙也と仲のいい白石くん。

同じテニス部で、部長をしてるらしい。




謙也「そのうち侑士からメールくるんやないの?」


雪「また全国で会えるんか。なら応援行こうかなー。」


白石「雪チャン、来てくれるん?なら俺の応援も頼むで!」


雪「任しといて!」


謙也「雪は無駄に声デカイもんなー。」


雪「黙っとき謙也。」



私は謙也をキッとにらむ。

…って、可愛くないな私。


こんなんじゃ、謙也に女としてなんて見てもらえないよなー…









 
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