Sweets!!

□魅惑のクッキー
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優梨「お疲れ様で〜す!」

丸井「ちぃーす」


私たちはあのあと何事もなかったように部活に向かった。

そして、いつも通りの部活が始まった。


仁王「なぁお二人さん。」


部活が始まってすぐに私とブン太先輩は雅治先輩に声をかけられた。


仁王「…あん後、大丈夫だったんか?」


こそこそっと小声で周りを伺いながらさっきの事を聞かれた。


優梨「はい!ブン太先輩が助けてくれたので…」

丸井「まぁ、優梨が大丈夫っていうなら大丈夫ってとこか?」

仁王「そーか、ならええんじゃが…」


雅治先輩は一瞬思いつめたような顔をしたけれど、すぐにいつもの感じに戻った。


仁王「で、あれか?優梨…嫌がらせ、されとったんか?」


やっぱり…気づかれちゃったのか。
でも、ブン太先輩が頼ってって言うから、本当のこと話していいんだよね?


優梨「…はい、そんなとこですね。」


思わず苦笑い。
糖分が足りてないのかも、全然上手く笑えていない気がするなぁ


仁王「そうか…すまんかったのぅ、気付けんで。」


雅治先輩はそういうと私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。


仁王「犯人はわかったんか?」

丸井「あぁ、隣のクラスの早川って奴だ。」

仁王「あー…なんか悪い噂があったような気がせんでもなか。」

丸井「まぁ釘さしておいたから大丈夫だとは思うけどよ…」

仁王「まぁ後は任せんしゃい。」

丸井「おい仁王、オマエなんかする気か?」

仁王「まぁそう焦らんでもそのうち分かるぜよ。」


雅治先輩はニヤッと笑うとヒラヒラと手を振って比呂士先輩の方に行ってしまった。


優梨「雅治先輩変なの〜」

丸井「まぁいつも通りっちゃいつも通りなんだけどな。」


思わず2人で顔を見合わせて変なのーと笑い合う。
ブン太先輩の笑顔を見てると、やっぱり少し元気が出る気がするな!





 
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