BIRTHDAY
□指輪
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今日は10月1日。
…そう。
俺、佐伯虎次郎の誕生日だ。
今年は何年ぶりかに幼なじみの不二と芽衣の3人で誕生日祝いをしようという事になった。
「サエ〜ッ!!」
俺達、六角テニス部が走りこみをしていると大声で俺を呼ぶ声がした。
俺は立ち止まり振り返る。
…芽衣だ。
不二もいる。
今日は水曜。
なぜ部活が始まったばかりのこの時間に不二と芽衣がいるんだ?
佐伯「芽衣、不二。どうしたんだ?こんな早い時間に。」
不二「僕らは東京の学校に通っているだろ?」
佐伯「あぁ。」
不二「だから都民の日で学校が休みなんだ。」
芽衣「だからちょっと早めに来ちゃった♪」
ニッコリと微笑む芽衣。
俺はそんな芽衣の頭をそっと撫でる。