*Short

□幸せ片思い
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キーンコーンカーンコーン


「ふぁーあ!」


授業終了を知らせるチャイムが鳴り、授業が終わると私は伸びをした。


すると、後ろの席の忍足が、私の肩を叩く。


「今の授業、ちゃんと聞いてたんか?」


「ん…ちょっと寝てた。」


「………。」


忍足は呆れたようにため息をつく。


「それより、部活だよ!部活!早く行こっ!」


私は急いで部活の用意を始めた。


「はいはい……。」


私は氷帝学園男子テニス部マネージャーをしてる。


もちろん、部員がかっこいい人たちばっかりだから他の女子の反感もあるけど、それなりに楽しい。


「あ、宍戸や!」


忍足が、指をさした。


「え……っ」


私と忍足が教室を出て廊下を歩いてると、目の前にラケットバッグを持った宍戸が歩いてた。








ドキ








私は胸が高鳴るのを感じた。


そう、私の好きな人は……今、前を歩いてる宍戸だ。


「宍戸!」


私が宍戸を呼ぶと、宍戸は「ん?」と振り向いた。


「あぁ、なまえに忍足…。」


「今から部活行くんか?」


忍足が宍戸のラケットバッグを見た。


「いや、ちょっとある所に寄ってから行く!跡部に遅れるって言っておいてくれねぇか?」


「あぁ。ええで!」


宍戸は、忍足がそう言ったのを確認すると、ニコっと微笑んだ。


「じゃあ、よろしくな!」


そして、宍戸は走って去ってった。


私はその後ろ姿をポーッと見ていた。


すると、忍足に頭をペチッとはたかれた。


「わ!」


「何ぼーっとしとんねん、早く行くで!」







そして、私たちは部室に着いた。


でも、まだ誰も来てない。


まあ、これがいつも通りなんだけど。


それでもって、これから私と忍足の恋愛話がスタートする。










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