孤高の少年

□貴方の視線はいつでも彼女
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例えば私が貴方に恋をしたとして告白しても貴方は私など必要ないと拒絶するでしょう。


例えば貴方が私に恋をしたとして私に告白してくれたとしても私は嬉しさよりも悲しさが増して意地を張り貴方を失う事でしょう。


それを私が口にしたら貴方は良く解ってるじゃないかと笑っていたけれど、私が、その言葉にどんなに傷ついたかなど貴方は一ミリも気付いていないのでしょうね。



「雲雀さん、愛しています」


「ワオ、でも僕はキミの事なんて何とも思ってないよ」


「知ってます」



だって貴方には好きな子が居る。


どう転ぼうが頑張ろうが私なんかが叶いっこない様な可愛い可愛い女の子。



だけど私は。



「それでも私は貴方が好きです」


「……キミも物好きだね」


「恋は盲目、ですよ。私だいぶ、しぶといですよ」


「いつまで保つか見物だね」


「楽しみにしてて下さい」



そして、いつか必ず。



「私を見て下さい」


「……考えておくよ」





貴方の視線はいつでも彼女
(ソレでも貴方が大好きだから私は盲目的に貴方の背中を追い掛け続けるのです)
 

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