聖剣の刀鍛冶
□あたしの枕
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上体を起こそうとしてそれができないことに気付いた。
腕が首に絡みついている。
もちろん自分のではなく、同じ寝台で眠る相棒の腕だ。
セシリーの頭がこちらの肩の上に載っていて、視界一杯に赤いつむじが広がっている。
小さな寝息が肌を撫でてくすぐったい。
私の寝床に入らないでくれ、といつも口を尖らせて言うセシリーだが、実は彼女には寝るとき手近なものに抱きつくという癖がある。
それは相棒であるアリアだけが知っているー―
話に花を咲かせてる魔剣と悪魔がいた。
「セシリーの胸はふかふかで最高だよ」
アリアは抱き心地もいいしと笑みを浮かべている。
「セシリーさんの胸、大きいですもんね」
うらやましいですとアリアの話を聞くリサ。
「お前ら、何の話をしているんだ」
ルークが鍛冶作業を終えこちらにやってきた。