聖剣の刀鍛冶

□あたしの枕
1ページ/4ページ



上体を起こそうとしてそれができないことに気付いた。

腕が首に絡みついている。

もちろん自分のではなく、同じ寝台で眠る相棒の腕だ。

セシリーの頭がこちらの肩の上に載っていて、視界一杯に赤いつむじが広がっている。

小さな寝息が肌を撫でてくすぐったい。

私の寝床に入らないでくれ、といつも口を尖らせて言うセシリーだが、実は彼女には寝るとき手近なものに抱きつくという癖がある。

それは相棒であるアリアだけが知っているー―



話に花を咲かせてる魔剣と悪魔がいた。

「セシリーの胸はふかふかで最高だよ」

アリアは抱き心地もいいしと笑みを浮かべている。

「セシリーさんの胸、大きいですもんね」

うらやましいですとアリアの話を聞くリサ。

「お前ら、何の話をしているんだ」

ルークが鍛冶作業を終えこちらにやってきた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ