◇Milky way◇
□定番の夜〜part.1〜
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BASARAのキャラの中でも人気の高いお方…伊達政宗公までも我が相河家に来てしまった。
しかも何故かこの私、相河涼姫を気に入ったと言う。
幸村が来て…政宗も来た。
とすると…原因は…
「何深く考えこんでいるんだ?Honey?」
『…今度Honeyなんて呼んだら回し蹴り食らわせますよ?独眼竜伊達政宗様。』
「遠慮すんな、それに俺に対しても真田のように普通に接しろ。」
遠慮したつもりはないけれど政宗が言うのであれば丁寧語はやめさせて貰おう。
現在私達3人はリビングにてお茶を啜っている。
もう夕方なのでお茶菓子は出さず、お漬物をお茶のお供にした。
「しかし……ここが俺達の未来のもう一つの姿とはな…。」
「某も驚いたでござる!何もかもが某達のいた時代とは違うとは…。」
二人の表情はやっぱり寂しそうだった。
そりゃそうだろう…。
いきなりこんなワケわからない所に飛ばされて来たんだ。
不安に押し潰されそうになったに違いない。
私は…そこが知っている世界だったら嬉しいと思う。
例えばBASARAとか…。
その感情は裏切りだってわかっているのに…。
近しい人に対しての…最低な裏切り…
「涼姫殿…?お顔が優れぬようだが…。」
『あ…大丈夫だよ、ちょっと考え事してただけだから…。』
幸村が心配そうに私の顔を覗きこんでくる。
私のことを心配してくれているんだ…。
そう考えたら…何だか胸がいっぱいになった。
今はこの武将さん達の面倒を見ないといけないんだ。
…しっかりしなくては!
『さて、人数が増えたことだし我が家を案内し─「Hey!涼姫!そこの四角いのは何だ!?」…。』
政宗は人の会話を流暢な発音で遮り、うちのテレビを指差した。
『それはテレビ。電波を通じて色んな情報を見ることが出来るの。』
「てれび…?政宗殿、そのような異国語があるのでござるか?」
「いや、聞いたことねぇな……そもそも電波って何なんだ?」
…多分私ですらわからないことを説明しても絶対にわかって貰えないと思うので…手っ取り早くリモコンでテレビの電源を点けた。
テレビでは夕方のニュースをやっていて、女子アナさんがニュースを読んでいる。
「ひっ…人がいるでござるうううう!!!」
「Oh!What happens!?」