BUMP OF CHICKEN

□BUMP OF CHICKENにハマった理由
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高校受験も佳境に入る中学3年の冬。受験生であった私が、受験勉強にも、日常生活にも疲れ切ってしまい、自暴自棄気味になり、日々、余裕無く過ごしていた時のことである。
 私は、自分のペースを崩されることが大嫌いな性格である。その大嫌いなことが、社会からされる…物心つくときから、〔何よりも自分〕と自分を押し通してきた私だが、逃げ切れないし、耐えられない。
 大体にして、最初から失敗するつもりで受ける受験である。「受験なんか誰が作ったんだぁ〜〜!そんなヤツは、さっさと死にくされーー!福沢諭吉が“人は人の上に人をつくらず。人は人の下に人のつくらず。”言うとるやないけぇーー!」と、受験勉強の賜物とも言える、わけのわからん発狂をする寸前だった。
 私より前にイトコからBUMPにハメられた妹の部屋から聞こえてきたのは1st,アルバムFLAM VEINの1曲目の《ガラスのブルース》である。
 私は【ながら勉強】しかしない主義である。一つのことをずっと続けていると飽きてしまうのだ。「とりあえず…」と、【ながら勉強】の材料に妹のところからCDを借りてきたことで、私は、BUMP OF CHICKENに魅せられてしまった。
 この曲は、私にBUMPにしかない不思議な世界観を教えてくれた曲である。
 まず、始まりが他のバンドには絶対にムリであろう始まり方。(ここで曲を流して紹介したいのは山々だが、著作権等々の関係上、ムリなので、BUMP OF CHICKENのオフィシャルファンサイトの方で一部試聴可となっているので、そちらを利用してほしいと思う。)そして、15歳にして早々と“人生”に嫌気がさしていた私が一番感動したのが《詞》である。私が一番、心動かされたフレーズは{生まれてきた事にイミがあるのサ 一秒も無駄にしちゃいけないよ}である。私は今まで、この程度の歌詞なら「私のこの人生に何の意味があるというのだろうか?」と、反抗してきた。
 しかし、この時私は、BUMPの不思議な力を実感した。
 詞には説得力と言葉の重さ。
 曲には詞が気持ちに入りやすくなるように手助けしつつも、決して、詞の裏には隠れない独特の雰囲気。
 私は、この時からすっかりBUMP OF CHICKENに魅せられてしまったのだ。

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