ステキなうた

□お盆の日の話。
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これは8月5日、一年記念日の10日前に私が兄貴にした話です。
ちょうどお盆前に、こんな話はいかがでしょう??といって、兄貴に送ったメール。

『もし私が、実は幽霊なんだって言ったら信じてくれる?』

兄貴と初めて会ったのってちょうどお盆の一ヶ月前でしょ?
幽霊はお盆中に還って来て、お盆中にあっちの世界に戻るって言われてるけど、
本当はお盆中には戻るだけなんだ。
大体一ヶ月前くらいから還ってきてるの。
ちょうど兄貴と出会った頃でしょ?
だから兄貴がそれまで私を知らなかったのも頷けるでしょ?
それに人の記憶なんてどうにかなるもの。
この体は借りたモノ。
でも一つだけ本当の私になれる方法があるんだ。
それは誰かに心の底から愛してもらうこと。
期限は一年間。
もし還って来てる最中に愛してもらえなかったり、付き合えても途中で別れちゃったりすると、
その時点で戻らなくちゃいけないんだ。
途中で自分の正体や運命を明かしたり、ばれたりしても戻らなくちゃいけないんだよ。
でも10日前になれば別。
本当に心が通じたと思う相手には教えてもいいの。
だから今日、兄貴に教えたんだよ。
そして、私たちが付き合い始めた8月15日は、人と私たちが一番心が通じる日。
その日に兄貴と一緒にいれてよかった・・・v

こう言って、私は、一つの詩をつくりました。

この足あとはうそっぱちです
風がどんどん消してゆくから
本当の私は波にさらわれちゃって
ここにはいない
あなたの足あとの上を歩いてゆけば
風が消すことも
波さらうこともけしてないから
ずっとついてゆこうと決めた
16の夜

最終的に、今幽霊でも、あと10日でどうせ人間になるのだから信じないと兄貴は言っていました。

後日談。
兄貴から
『もう人間だよね??笑』
というメールが届きました。
そして実は、
『ビミョーに信じてた(笑)』
そうです。

+ちょい注釈+
私…シカ。go!!69参照。
兄貴…シカのダーリン。go!!69参照。

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