SITENHOJI

□過去拍手お礼文
12ページ/28ページ




〜帰り〜




結局小春とユウジに負けた俺らはがっつり沈んでた。




財前「元はと言えば部長があんな事言い出すから悪いんすわ」




機嫌が悪いのか白石に対して悪態をつく光。




なんと命知らずな!




白石「でもええんちゃう?プライド捨ててまで呼びあって勝とうとしてた姿は見直したわ」




そういって光に笑いかける白石。




財前「なして俺がダーリンなんて言わなあかんねん」




それでもぶつくさ文句をたれてる光の頭を白石は撫でてよしよししていた。




いつもなら「やめぇや」と言って手を払いのけるはずなのに光は今日はなにもしないで撫でられている。




……あれ?ちょい待ちぃ。
うっすら頬が赤く見えるんわ気のせいなんかな?




あれ?光くん?
恋人は俺ですよね?




え?まさかのそんな…!
浮気なんか!?
光にかぎってそんなことは…
ってあれ?
これ朝も思ってへんかった?




謙也「ひ、光?え?まさか俺を置いて白石と…(がくぶる)」




白石「よっしゃ、今日はよぅ頑張ってたからぜんざい食べに行こか」




財前「そっすね」




白石は光を撫でていた手を光の手と絡めてさっきよりも少し早めに歩きだした。




心なしか嬉しそうな顔をしている光も白石と同じスピードで歩きだした。




そんな二人を俺は走って追いかけた。




謙也「光と手つないでいいんは俺だけっちゅー話や!」




白石「別に今日くらいええやろ。心がせまいやっちゃな」




財前「そっすわぁ」




謙也「え?光?そ、そないに白石がええんか!?…う、うわぁぁぁん!」




財前「道端で泣かんでくださいよ。めっさうざい」



謙也「…うざいって…」



白石「なんなら俺と繋ごか?」



謙也「うー…繋ぐ…」



財前「謙也さん浮気っすね」



謙也「なっ!ひどっ!」



俺たちは堂々と手を繋いでぜんざいを食べに街に向かった。



-end-





おまけ。




謙也「そういえば光、そないにぜんざい食うてるけど誰のおごりなん?」




財前「誰って」




白石「謙也のおごりやで?」




謙也「はぁぁぁあ!?ちょ、ま、こないに(10皿くらい積み重なってる)食うてたら5000円は軽く行くやん!」




財前「よろしくっすわ」




白石「ついでに俺の分もよろしゅう(にっこり)」




謙也「ほんまありえへん……」




 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ