遊戯王小説
□それぞれの思い、それぞれの思惑
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[Side:バクラ]
宿主がリングを身に付けた。
感触でわかる。
『ふっ…』
うまくいった。
そんな達成感を強く感じる。
宿主の父親から貰ってから、宿主はずっと、そうこのオレ様が遊戯達に敗北をきっすまでリングを身に付けていた。
だからわかる。
宿主サマの思考が。
宿主サマの性格が。
宿主サマの理想が。
宿主サマは騙されやすい。
よく昔からかわれていた。
少しは良くなってきているが…。
『ククク…、ヒャーッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!』
見事に騙された。
こりゃあ最後に『良い思い』をさせてやんねえとなあ…。
さてと、オレ様も寝るか。
あーくそっ。
最後に『良い思い』をする宿主の顔が思い浮かんで落ちつかねえ。
ま、落ちついてから寝っか。