宝箱

□新たな敵
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 「助けてくれて有難う。オレはジュン。ジュン・スーンウェルっていうんだ」
 リフィルの術で回復した少年はジュンと名乗った。
 ジュンはオゼットに行く途中、敵からの毒を受けて倒れていたのだという。
 だがプレセアや他の皆からオゼットは滅んだという事を聞かされ唖然としていた。
 「そっか・・・・・・・・・。オゼット・・・滅んだのか」
 「はい・・・・・・。オゼットはクルシスの天使によって滅ぼされました。今は焼け残った家があるだけです。私の家は辛うじて残っていますが・・・・・・もう誰もいません」
 ジュンの呟きにプレセアはそう答えた。
 「んでジュン君とやら。お前はこれからどうすんだ?オゼットはそんな状態なんだ。それでも行くってのかい?」
 ゼロスはジュンに訊く。
 「オレ?オレは・・・・・・一度サイバックに戻る。オゼットが滅んだっていうなら知り合いももういないだろ」
 ジュンは寂しそうにそう答える。
 そこへロイドが元気付けるように提案した。
 「だったらサイバックまで一緒にいかないか?俺達メルトキオまで行くんだ。だからさ・・・・・・」
 「おいおいおい!こいつがミトスと同じだったらどうすんだ?」
 ロイドの提案に反発したのはゼロスだった。
 「でもよ、違うかも知れないだろ」
 ロイドは引こうとしない。ロイドの頑固さは誰もが知っている。勿論ゼロスも。
 「わーったよ。勝手にしろ」
 「そうと決まれば。・・・・・・ジュン宜しく★俺、ロイドっていうんだ」
 ゼロスがため息混じりに言うとロイドは自己紹介をした。
 「よろしく」
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