遊戯王小説
□それぞれの思い、それぞれの思惑
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[Side:獏良]
ここはペガサス城。
そして僕専用の個室。
僕は今机に置いた千年リングと向き合っている。
「やっぱり…、ちゃんと改心したみたいだね」
ポツリ、と漏らす。
迷宮兄弟との決闘後、コイツが正しい道を教えてくれた。
その時みんな怪しがってたみたいだけど…。
まあ確かにコイツと僕とは全然雰囲気が違う。
教え終わった後すぐに交代したけどその時聞こえた言葉。
『安心しなあ。オレ様は改心したんだぜえ?』
「千年リング…。いやバクラ、君はちゃんと改心したんだね?」
返答は来ない。
してほしかったが気にせず紐を首にかける。
しゃりん…
久々の重さ。
久々の感覚。
僕は少し落ち着いた。
「さて、寝るか」
明日からかついに遊戯君と城之内君の決闘が始まる。
というか、明日始まって明日でおわっちゃうんだけどね。
2人とも、頑張ってほしいなあ。
おやすみ、バクラ。
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