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□ベンチの上でこんにちわ
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「ハレルヤの野郎!刹那と友達なったなら最初からそう言えっての!」


ロックオンは階段を駆け上がりながら、少し楽しそうな声でそう言った。
しかし階段を駆け上がるというのは体に少なからずの負担をかける行為。

ロックオンの息は少し乱れていた。


「ついた…はぁ、はぁ…疲れるなおい…!でも刹那に会うためだかんな…」


屋上の扉をあけ、周りを見渡す。

しかしそこには彼が探している少年の姿は無く、ただ、一つの鞄が置いてあった。


「あっれー…刹那いない…おっかしいなぁ。ハレルヤが確かに…」


とりあえず探してみようと、ロックオンは少しだけ歩く。


するとベンチから少しだけ足が覗いているのを、ロックオンは見逃さなかった。


「あれ…誰だ?」


小走りでベンチに駆け寄り、その顔を見ようとベンチの裏側からそっと近づく。

そして上から覗き込むように、その人物を確認した。


「あ、何だ刹那か。うん、やっぱ寝顔も可愛い……って、あれ…?」


刹那と言えば、先程まで探していた人物。
それにその少年は何故か自分の目の前で、無防備にも寝ていた。


ロックオンは目を数回だけ右手で擦ると、またベンチで寝ているその寝顔を覗き見る。



「…刹那!?え、ちょ、何で…!?刹那!?」


夢じゃないよな?おい、誰か俺の頬を抓れ!




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