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□毎日でも愛せるよ、君のこと
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「刹那、執心って言葉知ってる?」
「っ、」
「深く心をひかれることを言うんだって。」
「…ア…レル…ヤ…っ、」
「僕は刹那に深く心ひかれてるよ。愛してるんだ」
「……や…め、」
「でも君は僕を見てくれないよね?君が見てるのは、誰?」
「…おれ、は…」
「ロックオン?ティエリア?黒いフラッグに乗ってるっていう人?君の隣の部屋に住んでる人?それともハレルヤ?」
アレルヤは、その細い首を絞める手に更に力を込める。
沈黙が二人を包み込む部屋。
その部屋に、今度は刹那の呻き声だけが響き渡った。
「苦しいかい?でも、多分僕の方が苦しんでる」
「僕は刹那が好きだよ。愛してる。今すぐ君をこの手で壊してもいいくらい、」
「これは執心?依存?執着?執念?何なんだろうね、刹那」
その首からゆっくりと手を離した。
肺に充分な酸素が急速に送り込まれてくる感覚。
刹那は激しく咳き込んだ。
「僕は君を愛してるのに、刹那は僕を見てくれないんだ」