風吹き抜ける大地U

□決して趣味ではありません
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買い物に出ていたミレイとディアが戻ってくる。

その間、レオはただ沈黙しているだけ。

『ようやく帰って来た〜! もー空気が重いんだよ!』

ディアにニュイが泣きつく。

「レオ〜! 買って来たよ〜!」

ミレイが満面の笑みを浮かべて紙袋をつきつける。

さらに周囲の空気が重くなった。

紙袋数個を無言で受け取り、レオはミレイを部屋の外へ押しのけた。

「……出てろ」

ミレイだけでなく、ディアとニュイも追い出される。


やはり無言で扉が閉められる。


「……機嫌悪っ」

『大丈夫よ、レオだから』

『……多分』

『今まで何度か変装はしてたんだけどね……』

1人と2匹は待つしかなかった。










紙袋を受け取り、中身を確認する。

「……これでダークポケモンがいなかったら会場を爆破してやる」

幸いにもレオの手元にはまだ火薬が残っている。

そこから爆弾を作るのは造作もないこと。

笑みを浮かべたレオの顔を見る者はいなかった。


いたら寒気を覚えていただろう。













「入っていい」

素っ気ない声が部屋の中から聞こえたのはそれからしばらくしてからのこと。









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