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□高すぎる経費の理由
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「……やっぱりおかしい」

クランクがバートの元でお世話になるようになってから早数日。

クランクはパソコンで調べ上げたファルコンハウスの経費を見て呟いた。

初めてこの喫茶店に来てこの店のパソコンに侵入して経費を調べ上げたのだが、光熱費や燃料代が高すぎる。

だが、どう見てもこの店にこんなに光熱費や燃料代がかかるとは思えないのだ。

そしてこの高すぎる経費は未だに続いている。


そうと決まれば行動は早かった。









深夜、ファルコンハウスの明りが消える。

クランクは先に休まされたが、バートは明日の仕込みや何やらでまだ店にいたのだ。

今日はいつもに増して長かった気がしたが、それだけ忙しかったのだろう。

店の戸締りをし、バートが自宅に戻る。


そういえばこの家も無駄に大きかった。


いい年して独り暮らしなのにこの部屋の数。

どう見ても掃除が行き届かないはずなのに、なぜかいつも綺麗だった。


それだけ暇なのだろう、ということなのだがクランクは悲しかった。

「早く相手見つけろよ……」

額の傷が気になると言えば気になるのかもしれないが、バートの人柄はそれが気にならない程にいい。

クランクとしてもバートが幸せになるのならそれに越した事はない。





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