救済と撲滅

□Crash
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全ては創造主の意のままに。







「おじさ〜ん!」

キリエは叔父の姿を見つけ、元気良く手を振った。

アグニスは顔を少しほころばせ、手を振り返す。


その度に自己嫌悪を陥るのだが、キリエはそんなアグニスに気付かず無邪気に笑い続けている。



キリエは優しい子だ。


そして本来必要のない感情を持った、悲しい子。


閉ざされた村、バルニで世界の情勢を知らず、伸び伸びと暮らしている。


育て方を間違えたのかもしれないと思うのと同時に、これでよかったのだと思う自分がいる。



この、頑丈なルールを壊すことが出来るのはキリエだけだろうから。



たとえそれがどんな形であろうとも。





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