救済と撲滅

□変わった君
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何回もリセットされている世界。


その世界で僕は何万年も生きている。










「おじさん、砂クラゲが届いたよ!」


大きな箱を抱え、キリエはアグニスの店に入った。

アグニスは開店前に料理の仕込みをしている。

当然ながら人はいない。



キリエがこの村に来てから大分時間が経ったが、未だにこの光景には慣れなかった。





どうして始まりと終わりを司る緋陽王がこんな田舎の村で店を営んでいるのだろうか。



アグニスとは叔父と甥という関係だが、もちろんそれは嘘だ。



「すまんな、キリエ。そこに置いといてくれ」

キリエは言われた通り箱をカウンターに置いた。

「ねえおじさん……緋陽王、どうしてこんな事するの?」

「趣味だ」

思わぬ答えにキリエはがくっと崩れ落ちた。





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