風吹き抜ける大地Ⅱ
□２人の関係
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ポケモン研究所にレオとミレイが訪れていた。
そこでリュウトは以前からずっと気になっていた疑問の１つを聞いてみることにした。
「あの、レオさんとミレイさんの馴れ初めって何ですか？」
その質問に２人は沈黙したのだった。
「……まず訂正しておく必要があるみたいだが、俺とミレイは別に付き合っているわけじゃないぞ」
「え！？ そうなんですか！？」
てっきり恋人同士だと思っていたので、レオの言葉には驚いた。
横では何やらミレイが肩を落としている。
もしかして鈍感、という言葉が重い浮かんだがすぐに打ち消した。
人の思考も読み取るほど鋭いレオが、極一部の感情を読み取れないわけがない。
だとすると、かなり意地が悪いということになるのだろうが……そこまでリュウトは考えなかった。
「こいつはただのオマケだ」
「オマケって……ひっどーい！」
唇を尖らせるミレイだが、レオは取り合わない。
「えっと……それじゃ、ミレイさんはどうしてレオさんと一緒に旅するようになったんですか？」
またいつものように言い合いが勃発しかけたので、リュウトは改めて言い直した。