風吹き抜ける大地U

□将来の目的
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別にレオもミレイもシンオウ大会に出場するわけではない。レオはそもそもその気がないし、ミレイは実力不足だからだ。

だが、ミレイの勉強にはなる。

どうせ急ぐ旅でもないので、レオもポケモンリーグの観戦に反対はない。


「あっ……」

「あっ!」


これは嬉しい誤算、というやつなのだろうか。













もちろんレオは事前に仕入れた情報で知り合いが参加しているのは知っていた。

だがまさか、こうして町中でばったり会うとは思わなかった。

「え? レオは出ないのかよ」

意外そうにサトシが聞く。

「ああ。興味ないからな」

「でも、強いじゃない?」

「あー無理無理。レオったら大会に興味ないのよ。ねーニュイ」

『ま、仕方ないけどさ。下手に優勝したら目立つし』

「あ、優勝するの確定?」

『当然だろ?』

ニュイの言葉にミレイは目を点にした。


ここはとあるレストラン。

値段も良心的で味もなかなかということで人気がある。

そこでレオとミレイはたまたま会ったサトシ、ヒカリ、タケシと夕食を取っていた。


『あーでもチャンピオンとは戦いたいな〜』

「……別に俺たちはチャンピオンを目指しているわけではないからな」

そう言ってレオは水に口をつける。

「サトシ、応援はしてやる」

「ああ! レオ、後でバトルしてくれないか? 皆の具合を見ておきたいし」

『そんなことしたら自信無くすんじゃないか?』

残念ながらニュイの声はサトシたちには届かない。

「……こいつらの気が向けば、な」

ディアとニュイがその気なら、レオに断る理由はない。

「ねえ、ヒカリはコーディネーターになるのが夢なんだっけ? それでタケシはブリーダー、と」

「うん」

「そうだけど?」

すると何やらミレイは考え込んだ。
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