風吹き抜ける大地Ⅱ
□迷子のポケモン
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シンオウ地方のとある街。
「ねーねーレオ！ 見て、水中ショーだって！」
ミレイが看板を見て目を輝かせる。
「で？」
バイクを停めてきたレオは興味なさそうに先を促す。
「で、って……分かってるでしょ？」
「興味ない」
「なんでよ！」
すぐさまミレイが叫んだ。
「俺はコンテストとかショーとかには興味ない。行くなら勝手に行ってろ」
「それじゃあつまんないじゃん！ ね、一緒に行ってみようよ！」
『ミレイに１票』
『オレもちょっと興味あるかも』
レオの手持ちポケモンにも裏切られた。
いつもこのパターンだ。
ディアとニュイはよくミレイの味方をする。
だから今回も、レオは仕方なくミレイに付き合うことになった。
「……ハナダシティって、カントー地方か。わざわざホウエンでの公演とはな」
看板にはハナダシティポケモンジムリーダー主演、と出ていた。
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