バトルしようぜ!

□脱出
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ミレイが見たものはダークポケモンのオーラ。

シャドーはすでにリュウトが壊滅させたはずなのだが、現にサンドからは黒いオーラが出ていたのだ。

レッドとミレイの失敗は、すぐに連絡を取らなかったこと。


信じられなくて、平静を欠いたミレイ。

そんなミレイを止めようとしたレッド。


2人の連絡が取れなくなったことにすぐ気付いたブルーだが、2人がどこに行ったかまでは分からなかった。


「発信機と盗聴器が壊されてる……」

恐らくは2人が連れ去られた場所。

そこにブルー特性の機械が2人分、無残に潰されていた。

「じゃあ、レッドさんとミレイさんは……」

「敵の手に落ちたと考えていいだろうな」

焦るイエローと、対して冷静なグリーン。

「姉さん……」

シルバーがブルーを伺い見る。

「じゃけん、あの2人を助けにいかんと!」

「でも、場所が分からなかったら意味ないでしょ?」

走り出しかけたサファイアをルビーが引き止めた。

「しっかし、レッド先輩もなぁ……」

ポケモンバトルの実力こそずば抜けているが、生活面では抜けていることが多いことを知っている。

そこの隙を突かれたのか、それとも純粋にレッドよりも強かったのか判断は出来ない。

「2人して何やってんだか……」

「でも、ポケモンの被害は出てないんですよね?」

唇を尖らせたエメラルドをはたき、クリスタルは新聞を確認する。

「ええ。きっと想定外のこと……レッドとミレイがいたから止めたのね」

ただの誘拐なら身代金の請求が来てもおかしくない。

だがそれが無いということは事件に巻き込まれたと考えるのが普通。

そしてこの場合、その事件というものは1つしか考えていない。


あの2人はポケモン誘拐の犯人と出会ったのだ。


「あっ……」

小さく声を上げ、リュウトP☆DAを取り出す。

画面を見て、困惑の表情を浮かべた。





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