バトルしようぜ!
□犯人を逮捕せよ!
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『へ?スナッチマシン?』
テレビ電話に出たクレインは怪訝な声を上げた。
「はい、ちゃんとありますよね?」
『もちろんだよ。ちゃんと、厳重に保管してあるさ』
「設計図とかは……?」
『ああ、もう破棄してるよ。パソコンのデータにも残ってないし、紙の媒体も残してない』
「そうなんですか……」
つまりクレインの頭にしかないということだ。
『……もしかして、カントーで多発してるポケモン窃盗事件のこと?』
クレインは画面の向こうでリュウトの後ろを見て苦笑した。
そこにはミレイだけでなくブルーはもちろんレッドやグリーン達もいるのだ。
「あ、はい……」
照れ隠しで笑いながらリュウトは頷いた。
『……そういえば、言ってなかったね。僕がスナッチマシンを開発したのは、元々の構想もあるけれどそれと同等にレオのスナッチマシンがあったからなんだ』
「え?」
『僕はレオのスナッチマシンを参考にして、改良したのをリュウト君に渡したんだよ』
「そうだったんですか!?」
思わずリュウトは大声を出す。
『うん。レオのスナッチマシンの開発者はもういないけれど、それがシャドー経由で流れた可能性はある』
やけにクレインの言葉が重くのしかかった。
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