バトルしようぜ!
□動き出す事態
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「またね」
ブルーが今朝の朝刊を机の上に広げた。
「どうしたんだ?」
「また、ポケモンの盗難よ」
「マジかよ」
「レッド、新聞くらい見とけ」
「はは……朝、時間無くてさ」
レッドのことだから、朝刊を見る時間があるなら特訓をしているのだろう。
「で、何があったんだ?」
グリーンとブルーは溜め息をついた。
「最近、ポケモンの盗難が相次いでるのよ」
初めて事件が起こったのは1ヶ月ほど前。
セキチクシティにあるポケモン動物園のポケモン全てが一夜にしていなくなったのだ。
さらにその数日後、ハナダシティのポケモントレーナーがバトル中、突然相手トレーナーにポケモンを奪われたという通報があった。
相手トレーナーは逃走。顔は帽子を深く被っていたためにほとんど覚えていないということで今だ特定できていない。
他にも野生ポケモンとのバトル中に突然ポケモンがいなくなったとか、目を離した隙に誘拐されたとか、とにかく事件が多発していた。
「そうだったんだ……」
「レッド、お前のポケモン達は強い。だから心配はしていないが狙われている可能性はあるんだぞ」
呆れて言うグリーン。
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