バトルしようぜ!
□開かれる将来
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「ふむ……」
報告を聞きオーキドは考え込んだ。
今この場には各地の研究者達が集まっている。
カントーからは当然オーキドが。
ジョウトからウツギ。
ホウエンからオダマキ。
シンオウからナナカマド。
そしてオーレからクレイン。
「オーレ地方ではポケモンの住む場所が限られています。ですから調査は比較的簡単で、今のところ100種ほどしか発見されてません」
クレインが手を上げて発言した。
「ですが、現在緑地化が進んでいて、いままでポケモンが確認されていなかった場所にサンドやナックラー、ハネッコなどのポケモンが発見されました」
「つまり、オーレ地方の分布を作るのは難しい、と……」
「はい。他の地方のように分布が固定されてません」
ナナカマドに睨まれてもクレインは平然としている。
「シンオウ地方には雪山や濃い霧の発生する場所が多い。険しい場所を探索する以上、人選は厳しくなる」
そう言うナナカマドの表情も晴れない。
「私はフィールドワークをしてますけどね、それでもやっぱ山はキツいですよ。火山までも行けそうにない」
オダマキが肩を竦めた。
「僕も山を登る体力がありませんからね」
「ワシも若ければのぅ……」
若い頃はトレーナーとしてそれなりに名を馳せていたオーキドだ。
若ければ自分の足で各地を回っていただろうに。
「やはり……必要じゃのう、協力者が」
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