仮想と現実

□“耳鳴り”
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「(まただ)」



リアルでも、ネットでも付き纏う“耳鳴り”。



それは“衝動”という野生の獣のようなモノへと変わる。




「どうした?ハセヲ」

クーンの言葉にハセヲははっとした。

リアルで耳を押さえてしまっていたため、反応が遅れている。

「……何でもない」

親や友人にさえ言っていないのに、初対面からほとんど時間の経っていないこいつに言えるわけがない。

もう1人いるパーティメンバー、パイに至っては声もかけずにいる。






碑文。

モルガナ。

適合者。

AIDA。





にわかには信じられない話。

だがそれは真実。


この“The World”ほど今までの常識が当てはまらないものはない。




ハセヲ……いや、“三崎 亮”も“当てはまらないもの”の1つだから。








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