仮想と現実
□店番再び
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「ごめん!」
ガスパーが両手を合わせ、頭を下げる。
その隣ではシラバスも同じモーションをしていた。
「僕もガスパーもこれから用事あってさ、ショップ開けないんだ!」
「ハセヲ、またよろしく頼むぞ〜」
「なっ……」
カナードに顔を出してすぐそう言われたハセヲは怯んだ。
そしてそれが命取りとなってしまう。
「それじゃ、よろしく!」
「またな、ハセヲ〜」
「おい!」
すぐにログアウトしたシラバスとガスパーに叫ぶも、2人には聞こえていないだろう。
「………」
ハセヲが取る行動は1つしか残されていなかった。
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