仮想と現実

□楽しむということ
1ページ/8ページ

「オフ会しない?」

そう言い出したのはカイトだった。

「それ面白そう!」

ブラックローズが手を叩く。

日本中の人がプレイしているこのゲームだが、運のいいことにこのメンバーは東京近郊に住んでいた。

ヘルバやリョースがどこに住んでいるかはさすがに知らないが。

「それはいいな」

だがヘルバも乗り気だし、ワイズマンも頷いている。

「ふむ、では場所を設定しないといけないな」

「私はパスさせてもらうぞ」

リョースがそんなことを言い出す。

「え〜?どうして?」

ミストラルが首を傾げた。

「お前らと違って私は忙しいのだ」

「ケチな大人ねぇ」

「そういうヘルバ姉さんは平気なの?」

「モチロン」

「エルクも来るよね?」

「えっ……?」

カイトに話を振られ、戸惑うエルク。

「ぼ、僕が……?」

「エルクってどこに住んでるの?」

「神奈川だけど……」

「じゃあ近いじゃん!エルクも決定ね!」

「もちろん楚良も来るよね?」

「?」

当然の如く、カイトはなぜかいる楚良に言った。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ