仮想と現実
□内密の作戦
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認知外空間でのバトルは一瞬。
「ふぅ……どうですか？」
「ええ、良かったわ」
クーンは口笛を吹く。
「おし。んじゃ帰るとすっか」
クーンが踵を返そうとしたとき、
「ちゅ、ばっ♪」
突然現れたＰＣがアトリに殴りかかった。
「きゃっ！」
弾みで転ぶアトリ。
「このっ！」
クーンとパイはそのＰＣがいたことに気付かなかった。
「つけられてた……！？」
パイが叫ぶ。
男性型ＰＣ。
左右非対称の髪型に、頬を走る傷。
見たことのないタイプのＰＣ。
そのＰＣはアトリを倒した直後にパイ達から距離を取った。
そこにＡＩＤＡの斑点が現れる。
「なっ……！」
もし彼が攻撃をしてこなかったら、今頃この内の誰かがＡＩＤＡに感染していたかもしれない。
「甘い甘い。油断大敵〜」
「タルヴォス！」
すぐさまパイが憑神を出す。
憑神の戦いは一般ＰＣには一瞬。
光が走り、憑神の戦いへ。
その光を見て男は３人から距離を取った。
そしてパイが戻ってくる。
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