【俺を父とは呼ばないで!!】

□第一話「俺が父親!?」
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朝、

朝食を取り、歯を磨き、

部活動の朝練に向かうため
早めに学校に行く準備を
済ませ、

玄関の扉を開ける。

ここまでは、
一人暮らしの高校生の俺、米谷 響の、
いつも通りの朝だった。

開けた扉の先に
見知らぬ少女さえ
いなければ…

この娘は一体…?



「えっと…お嬢ちゃん
家に何か用かい?」



俺がそう言うと、
少女は黙って
手紙を差し出してきた。

手紙の内容は
こういうものだった。



『響へ
訳あって親戚の子供を
預かる事になったんだが、私と母さんは忙しくて、
子供を育ててる余裕が無いどうか、お前のところで
預かってもらえないだろうか?
父より。』



それは、
父からの手紙だった。

俺の親は、

父は、大都市にある
そこそこ有名な会社の
社長で、
母は有名な女優。

両親共に多忙な人間だ。


つまり、俺の両親は
この目の前にいる少女を
預かったのはいいが、

忙しくて
育てる事ができないため、

俺に押し付けたという訳だ
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