Walker Family
□変わらぬ平和な朝
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「・・・・なんだ?」
アレンが引き寄せられたのは下、つまりベットの毛布の中だ
「まさか・・・!!」
リナリーがあわててベットから毛布を取ると、そこにはアレンに体に抱きついている少女が一人
リナリーはやれやれという風に溜息をつくと、その少女を引っぺがしにかかった
「こらマナ!寝るのは自分のお部屋でって言ったでしょ!!」
「やだ!!そうするとパパがママに襲われちゃうって、ロードお姉ちゃんが言ってたもん!!」
「なっ・・・!?////」
突然の少女の発言に、顔を真っ赤にして固まるリナリー
それを見かねて、アレンが助け舟を出した
「マナ、ママをそんな風にイジメちゃいけないよ?それにちょっと重いから、そろそろ離れてくれるかな」
「む〜・・・・////」
満面の笑みで大好きな父親にそう言われたマナは、顔を赤くしながら、しぶしぶとアレンの体から手を離した
「「おはようマナ」」
両親からの挨拶に、途端に不機嫌そうな表情を崩し、嬉しそうな笑顔する
「おはようございます!!」
リナリー譲りの綺麗な長い黒髪に、アレン譲りの優しい頬笑み
その少女こそ、アレンとリナリーの愛娘『マナ・ウォーカー』だった
着替えを済ませたウォーカー一家は、リビングに降りた
リナリーは朝食の支度にキッチンへ、アレンとマナはテーブルへと着いていた
しかし、リナリーとマナはお互いにそっぽを向いたまま頬を膨らませていた
あの後、仲良く挨拶をしたというのに、2人はまたアレンをめぐり口論を始めてしまったのだ
まあ毎朝この調子なのだが、アレンもいまだにこの状況に慣れず、妻と娘の姿にただ苦笑するしかなかった
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