アレリナnovel
□神も仏も犬もなし
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「で、出来た!!!」
ここは黒の教団で最も入ることを禁忌とされたコムイの実験室
コムイが妖怪じみた笑みで高らかに叫ぶと、何故か雨でもないのに雷が鳴り響く
「フッフッフッ・・・これでお前も終わりだ、アアァアレン・ウォオオオカアアアア!!!!」
なにか物騒なことを叫んだ彼の手には、どうみてもヤバイ色の液体が入ったフラスコが握られていた
翌日
アレンの自室のベットでモゾモゾと動く影が一つ
もちろんそれはアレン・ウォーカーその人だった
「(ん・・・っ・・・朝、か・・・)」
眠い目をこすりベットから降りる、が・・・
「(あれ・・・ベットってこんなに高かったっけ?)」
床に着地したときに感じた滞空時間の長さの違和感
「(着地?)」
自身の地の文に思わずつっこむ
そして何気なく目の前の鏡を見ると
小さな犬が一匹、チョコンと座っていた
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