アレリナnovel
□恋人以外はアウトオブ眼中?
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ここは黒の教団の地下水路
薄暗く、肌寒いこの場所は、エクソシストが任務で出入りするとき以外は人気はない
が、なぜかそんな場所に黒髪の少女が立っていた
まるで何かを待っているかのようにジッと水路の出入り口を見つめている
だが、そこから見えてきた船の姿を見た途端、彼女はパァッと顔を明るくして手を振った
「アレンくん!」
その声を聞いて、船に乗っていた青年がバッと振り返り、少女へ手を振り返した
「リナリー!」
船が止まり、青年が降り立つと、少女はその胸に飛び込んだ
「おかえりなさい・・・アレンくん////」
「ただいま、リナリー////」
ふたりは顔を赤くし見つめ合うと、唇を重ねた
触れるだけの、優しいキス
唇を離すと、アレンはリナリーをギュッと抱きしめた
「あ、アレンくん・・・?////」
アレンは返事をせず、彼女の首元に顔を埋める
「うん、帰ってきたなァって////」
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