Walker Family

□Holly Night
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外は幻想的な冬景色


部屋の中は暖炉で暖まり、その隅には私とロードお姉ちゃんで飾ったクリスマスツリーが立っている


私ことマナ・ウォーカーは、パパのあぐらをかいている足の間に座り、背中をパパに預けながら外に降る雪をボンヤリと眺めていた




「――ねぇパパ、ロードお姉ちゃんとティッキーまだかな?」



「う〜ん、もう来る頃だと思うけど・・・」



「こらマナ、もうちょっと落ち着いたら?」



「ム〜・・・」



「ま、まあまあリナリー・・・」




後ろからテーブルに料理を作り終えて来たママの声が聞こえる


いいじゃない、ママだってはりきってあんなにごちそう作ったくせに


それに今日は――



私がそんなことを思っていた時、バタン、といきおいよく家の扉が開いた




「キャッホー!来たよぉV」



「あー、寒ィ・・・!!」



「ロードお姉ちゃん!ティッキー!」




扉を開け入ってきたのは、コートを着て肩に雪を積もらせたロードお姉ちゃんとティッキーだった


ちなみにお姉ちゃんはクリーム色、ティッキーは黒のコートだ


私はパパの足から離れ、お姉ちゃんに抱きつく




「いらっしゃいお姉ちゃん!」



「うん、お世話になるねぇ」



「悪いなアレン、リナリー、教団の書類整理が終わらなくて遅れちまった」



「いえ、いいですよ別に。いらっしゃいティキ、ロード」



「2人とも寒かったでしょ?ホラ、コート貸して」




ママはお姉ちゃんとティッキーの手からコートを受取り、部屋のハンガーに掛ける




「さ、始めましょうか!!」




ママはパンッと両手を合わせ、目をキラキラと輝かせている


なんだかんだで、自分も楽しみにしてたんだ・・・



今日は12月24日 



ウォーカー家でのクリスマスパーティーの日である














「「「せーのっ、メリークリスマース!!」」」




パン、パパンと響くクラッカーの音


室内に赤や青、緑の紙が視界いっぱいに広がる


そしてそのままパパとティッキーは、私たちのクラッカーの餌食となった




「ちょ、何すんですか!」



「キャッハー!アレンとティッキー綺麗だよぉ」



「そういう問題じゃねェだろ」



「パパおもしろーい!」



「まったく、リナリーまで一緒になって・・・」



「エヘヘッ・・・////」




パパは頭からクラッカーから出た紙をどかし、ママの額をこつんと指でつつく




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