Walker Family
□初めての守りたい人
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昼下がりの穏やかな時間
そんな中、丘の上に立つ屋敷から一人の女の子が元気よく飛び出した
「行って来まーす!!」
「ん?ロード、また行くのか?ここんとこ毎日じゃないか」
「だってぇ、すっごく嬉しいんだもん!」
ロードは屋敷の入口に立つティキに、本当に嬉しそうに微笑む
「しょうがねぇなあ・・・ちょっと待ってな」
そう言うとティキは屋敷の中に戻り、しばらくして出てくると、その手にはバスケットがあった
「果物とかいろいろ入ってる。手ぶらじゃなんだから持ってけ」
そう言ってロードにバスケットを持たせる
「ワーオ、ティッキー気がきくぅ!」
「あー!もういいから、さっさと行け!/////」
「はぁーい」
ロードはバスケットの中身を溢さないように気遣いながら走る
「あんまり迷惑掛けんなよー!!」
後ろからティキの声が聞こえたが、ロードはこれからあの家に行ける嬉しさと、一刻も早く彼らに会いたいという気持ちで頭がいっぱいだった
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