Walker Family
□彼の誓い 私の誓い
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「俺はアンタを破壊した日を忘れたことはない。一度もだ。
でも、俺は立ち止まっていない。いろいろあったけど、今も振り返らず歩き続けてる」
彼は額を墓石に当て、目を瞑る
「これからも大変なことがあると思う。でも・・・・僕はこの人となら、生きていける」
アレンくんは瞑っていた目を開け、墓石をジッと見つめる
「だから・・・安心して、父さん」
その短い言葉に、どれほどの想いが込められていたのだろう
私には知るよしもない
だが、立ち上がってコチラを振りむいた彼の顔は・・・
「帰ろう、リナリー」
どこか、満ち足りた笑顔だった
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