これは管理人がノリで書いてしまった作品です。
これが好評だったらこの分野にも手を出そうか考えてます。
タイトルでわかりましたでしょうか?
主人公だかヒロインがきっと憂鬱な感じのあれです。
ちなみに、ただいま杉田&小野D強化月間ですよーっと。
ここまで言えばわかりますよな?
何?わからない?
それじゃ、杉田好きにはわかるものを。
「深読みズボン」
あ、わからない?
このやろう、某笑顔動画で検索してみろー

そして、私にはやはりそちら系は無理だと痛感したり…
てなわけでどうぞ






変わるものなんて何もない。

そんなこと思えていたのはいつまでだっただろうか?
私たちは高校に進学して中学の時と大して変わらないような平和な日々を過ごす。
と、考えていられていたのはいつまで?

私の幼馴染みはとある人の主張では世界の鍵らしくて、
どうしてもこの世界のカミサマと結ばれなくてはいけない運命らしい。
あのなんでもないただの男子高校生に一体何に惹かれたのかわからないけど
私は柄にもなくそのことに納得してしまったんだ。
だっていつでも一緒にいるし仮にそうでなくてもきっとあの二人はお似合いだと思うから。
私がその事実を教えてくれた親切な人にそう告げたら

「確かにそうかも知れません…
ですが本人が聞いたら一体どんなことを思うんでしょうね?」

その意味はすぐにわかった。
私たちが話していることを私の幼馴染みは全て聞いていたらしい。
なにやらものすごく険しい顔をしていた。

なんだ、照れくさいのか

なんて冗談、言えるはずがなかった。
幼馴染みは親切な人に席をはずすように言って、その通りに親切な人はその場所から出て行ってしまった。
残ったのは私と幼馴染みと気まずさ。

勿論といっていいほど沈黙が訪れた。
私がかける言葉は特に思いつかなくて、冗談なんてもってのほかだと思う。
話の切り出し方がいっつもギャグな人に切り出しを頼むと大変なことになる、という誰もが暗黙の了解のごとく知っていることにギャグな切り出ししかできない私にはそれが当てはまるわけで…
そんなわけで私は彼が切り出すのを待っているわけなのだが、
我ながらうまい言い訳を考えたものだと考えているうちに彼はずーっと窓の外を見ているのだと、今気づく。
いや、そりゃほかに眺めるとこなんかなかったさ。現に私は一緒の場所を眺める
わけにはいかないので彼を見つめているわけなのだが。
そんな感じで私たちはそのままなわけで、いやどういうわけだ。
まぁいい、とにかくやっぱり話を切り出してきたのは彼なわけである。
「出来ればお前は巻き込みたくなかった」
「む、それはどういう意味だ。この私がやばいことでもすると?
愚問だな、私は結構常識人であってd…」
「悪いが今は冗談はよしてくれないか?」
窓の外から移し、私へと向けて送られたその視線は私になんて答えてほしいかが全くわからない、いや知りたくないのだが。
「さっき、あいつと俺がお似合いだって言ったよな?」
「あぁ、言ったね、そんなこと」
こんなこと言う私はそろそろ年なのだろうか?なんてボケは声にならずに虚空に消えた。
だって彼はすごく不機嫌そうなの。
きっと今までで一番、私の気分を害するものだった。
いや、先生とかにされたほうがもしかしたら嫌かも知れない。
「何?そこに怒ってる訳なの?
別にいいじゃない、あの子可愛いし…」
「そういう問題じゃないだろ」
じゃあどういう問題なんだ、そんなこと言い返せる訳もない。
彼は聞いたことのないような低い声で制してきたからだ。
これは怒らせたな。
そんなこと最初から理解しているのに今更ながら自分は確信する。
なんとか打開策はないかと後退りしてみてもすぐに狭まる貴方との距離。
これが笑顔だったらどんなに楽しいのだろうか、あ、逆に怖いな。
そんなどうでもいいことを考えていればいつの間にか彼と壁にはさまれていて、
あんまりにも真剣な顔で見つめられるので照れて笑いそう、そんなこと考えても笑えないわけで、
今日用事あるからこの話題はまた今度でいいかな☆、なんて言っても意味ないよな。
せっかく、☆までつけても今は意味ないよな。
「俺の知らないところで何を言われてるかはわからない、だが俺はあいつのことはなんとも思ってないし、ましてやあいつと今以上の関係になりたいなんて一度たりとも思ったことはない」
そんな真剣な顔で言われてもなぁ、なんてこのごに及んでまだ考えていられる私は結構大物?
しかし、何故にそこまでに否定をする?
私には全くわからない。
というかわかったらいいな、なんて考えてみたり。
「うん、それは普段の会話を聞いてる限りはわかってるよ、けどどうしてそこまでに否定するの?
確かに勝手に噂されたりするのは嫌なもんさ、けど、どうしてそこまで怒るの?」
ついに言った。よくやった私。タイミング的な問題でずっと言えなかった私は言い切った自分を心の中で褒めてやる。
しばらく私を見つめていた彼はため息を一度、そして私を見つめた。
「何だ、そんなこともわからないのか」
「あぁ、全く」
またため息。何だよ、幸せ逃げるぞ。
「いいか、一回しか言わないからしっかり聞けよ?」
「む、それくらいわかってる」
なんか見下された気分になって拗ねれば唐突に発されるひとつの単語。
「好きなんだ」
その瞬間、私は視界が暗くなって、唇には暖かい感触。
ベタだなぁ、なんて考える私はやっぱり冷静?

きっと沈みかけた太陽だけが知っていること。
なんかの歯車が噛み合って動き出す、なんて気付くのは後々のことになるのは
ストーリーの必然的な常識…



※是非感想お聞かせくださいっ

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