機械的なサスケの手を握って、
「好き」
と、偽りの言葉をかける。
もう何度目の嘘なのか、自分でもわからなくなった。
最初は、本当に好きで、好きで。嘘なんかじゃなかったのに。
いつからか、
彼が、“カラクリ”ということを思い出してしまった。
彼に、触れるたび。話すたび。見つめるたび。
冷たい体温、かたい唇、そのなにもかもが“ヒトじゃない”に繋げていく。
そんなこと、絶対に言えない。
言ったらきっと、悲しんでしまう。
この気持ちがわからないように、「好き」と伝えれば。
…でも、きっと、
サスケだって、もうわかってるんだろう。
いつからか、
サスケは笑わなくなってしまった。
いつからか
(終わりが近づいてる。)