カラスはこんなにかっこいいのにほんとはすごく恥ずかしがり屋さんで
ぎゅう!
と、いきなし手を握ればいつものへの字口になって、ほっぺたは真っ赤になってしまう。
「えへへ…」
「にやけんな」
「うふふ…」
「こっち見んな」
でも手は離さないんだね。そりゃにやにやも止まんないよ。
大きな手を包んでただけだったのを恋人繋ぎに急遽変更する。
そしたら、また、ね、
「なっ、おい、」
「なに?」
「…なんでもない、」
さっきよりも真っ赤なほっぺたでいまにも爆発しそうだよ、カラス!
ぎゅうっともっと握ればカラスもいっしょにもっと握り返してくれて、とてもシアワセだなあ。とつくづく思った。
そして、数分後にはお互い手汗でべしょべしょ。
それで笑い合うのもわたしはとっても素敵なことだと思いました まる