「…」
「…」
「…カラスー」
「なんだよ」
「…」
「…」
「やっぱなんでもない…」
「ふーん」
「…」
「…」
「カラスー…」
「言わねえとわからないぜ」
「わかってるくせに…」
「で、?」
「…」
「…」
「…」
「…」
「だ、」
「…」
「抱きしめて、くだ、さい」
「お前顔真っ赤」
「言わせたからでしょ!」
湯気が出そうなくらい真っ赤なこいつを抱きしめてやって、ついでに顔も近付ける
そうするとこいつは恥ずかしいのか顔をそむけた
「逃げんなって」
落ち着くように少し焦げ茶の綺麗な髪をすいてやって、それからあごをくいっとあげる
もう少しで触れる、距離がなくなる、
そんなときに
「きゃー!恥ずかしい!」
空気を読まない俺の精霊が声をあげた。