「金蝉ッ!」


どたどたと走りながら
部屋に入ってきたのは悟空。

仕事中の金蝉には
頭が痛い。


「あのさっ!
さっき外に行ったんだ」


「…おい。」


「そしたら見たことない
やつがいてさ」


「…あのなあ…」


金蝉の小さなつぶやきなど
興奮して話す悟空には
聞こえない。


「それで…ッ」

「うるせぇ!
俺は仕事してんだ」

「…ッ」


ついイライラがつのり
大声を出してしまった。
バツの悪そうな顔をする金蝉。


「…金蝉最近ずっと
仕事仕事で俺と話してくれないじゃん」


そういえば全然こいつを
かまってやれてなかった。


「…悪かった」


ぽんと悟空の頭に手を置いて謝ると
悟空は首を横に振る。


「…で、そいつがどうしたんだ?」


するとぱぁっと嬉しそうに顔を
あげる悟空。


「あ、それでね…!」













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