パラレル文。
□Love Is Message ★
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ゾロは、今にも涙をこぼしてしまいそうな瞳でサンジの背中を見つめる。
──お願いだから…お願いだから気付いて……──
言葉には出せずに心の中で『気付いて』と繰り返すゾロ。それでもやはり振り向く気配はない。ゾロはサンジを見るのをやめて、俯き床を見た。すると、すぐに頭を暖かい手で撫でられた。
「…っ」
「可愛い可愛いお姫様…眼が真っ赤だよ」
ゾロは両手で頬を包まれ、顔を上げさせられてサンジと視線が絡むと微笑みながら、そう言われた。
我慢していた涙が次から次へと流れていく。
「っまえが……お前が…悪ぃんだろ…っ」
頬を包んでいたサンジの手に自分の手を添えて、涙を流すゾロ。サンジは、ゴメンな…と言いながらゾロの涙を舐めとり、額、眉間、瞼、頬など顔中にキスを降らす。
「俺に構ってもらえなくて、そんなに寂しかった?」
「っん……寂しかった…」
「おや、素直だね」
寝ころんでいたゾロを座らせ、自分も隣に座りながら問いかけ、ゾロの言葉に少し驚いたが、すぐに優しく笑いゾロの唇に触れるだけのキスをした。
「じゃあ構ってやらなかった分、今から構ってやるよ」
ゆっくりと唇を重ねて、深い深い口付けをする。
時折、ゾロから小さな喘ぎ声が洩れる。
「っ……ん…ふぅ……ぁ……」
ちゅ…っと短い音を立てて、サンジとゾロの唇が離れた。