パラレル文。
□Love Is Message ★
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時々、可愛いだのなんだの言いながらパソコンから離れない。ゾロはソファに寝ころび、サンジを見ていた。
「……………」
サンジは、何かを思い出したのか一度パソコンから離れて寝室へ行った。すぐに出て来て、またパソコンの前に座った。
今度はカタカタとキーボードを打つ。
「……………………」
無言のままサンジの背中を見るゾロ。サンジは、ゾロの視線に気付いてないのか一度も振り向かない。静かな部屋にサンジの打つキーボードの音だけが響く。
ゾロは、ソファに置いてあったクッションを抱き締めた。
「…………………サンジ……」
ぽつり…とサンジには聞こえないであろうほどの小さな小さな声で呟いた。もちろんサンジには、その声は届いていなかった。
「………………サンジ…」
さっきより、少し大きな声でサンジの名前を呼ぶ。しかし、サンジは振り向かない。
ゾロは抱き締めていたクッションに顔を埋めた。
「……………サンジ…」
もう一度、サンジの名前を呟くが、サンジが振り向く事はない。
ゾロはクッションに顔を押し付けた。こぼれ落ちそうな涙をサンジにバレないように…………。
少し落ち着いてからもう一度、もう一度サンジの名前を呼んだ。だけど、やっぱりサンジは振り向かない。