パラレル文。
□Love Is Message ★
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───ジューットントントントンッ
リズミカルな音と美味しそうな匂いがしてゾロは目を覚ました。
昨夜は、リビングのソファでサンジに抱きつかれながら寝たはずなのに、なんで寝室のベッドで寝てんだろ…など、まだ覚醒しきっていない頭で考えるとサンジが寝室に入って来た。
「ゾ〜ロ〜、サンジ様特製の朝食が出来たぞ〜って起きてんの?珍しい」
はい、おはようのチュウvVと言いながら額に口付けてくるサンジを一発殴るゾロは欠伸をしながら寝室を出た。
「殴んなよーっ良いじゃねぇか、新婚なんだからよ〜」
殴られた頭をさすりながら、サンジも寝室から出て来た。ゾロは、じぃっとサンジの顔を見ると、あぁ…成る程な…と納得した声を出した。
「???」
「なんでもねぇよ。いただきます」
笑いながら、椅子に座り置いてあるサンジ特製の朝食を食べ始めた。
昨夜、ゾロが熟睡した後にベッドまで運んだのはサンジだ。自分が最初にソファで寝たのに、ゾロまでもソファで寝てしまったのを悪いと思い、ゾロを起こさない様にベッドまで運んだのだ。
「美味い?」
「美味い」
お前が作ったんだから当たり前だろ??というゾロの言葉に少し赤くなるサンジ。
「っの天然記念物…」
「はぁ??」
思っている事を言っただけのゾロは、何故そんな事を言われなければならないのか判らず、朝食を食べ続けた。